iOSのWireless debugging(Wifi経由での実機デバッグ)

はじめに

実機で動かすとモチベーションがあがるタイプです。 ときどきケーブルが無くて、仕方なくシミュレータでデバッグしてました。 Flutter3.10.0でWifi経由で実機にアプリ転送し、デバッグできるようになったようです。

iOSのWireless debugging設定

Flutter3.10.0以上でないとできないので、FlutterがFlutter3.10.0以上であることを確認しましょう。 そして、「1. iOS端末へのアプリ転送設定」はケーブルを使った有線であっても必要になる設定です。すでに設定済みであればスキップして「2. Wireless debugging設定」をします。これでWifi経由で実機でデバッグできるようになりました!

1. iOS端末へのアプリ転送設定

  1. 開発MaciOS端末をケーブルでつなぐ
  2. もしiOS16以上であれば、設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」のデベロッパーモードをオンにする
  3. 開発中のFlutterアプリのRunner.xcworkspaceをXcodeで開く
  4. Signing & Capabilities > Teamでアカウントを設定する
  5. automatically manage signingにチェックが入っていない場合は、General > Identity > Bundle Identifierを設定する
  6. Xcodeで設定したiOS端末を選択してアプリ起動する or flutter runする

2. Wireless debugging設定

  1. 開発MaciOS端末で同じWifiネットワークにつなぐ
  2. 開発中のFlutterアプリのRunner.xcworkspaceをXcodeで開く
  3. Xcodeを起動し、上部バーからXcode > Window > Devices and Simulatorsを開く。
  4. 接続しているiOS端末を探し、「Connect via Network」にチェックを入れる。しばらく処理中のプログレスが出ることがあるが終わったらケーブルをはずしても大丈夫です
  5. Xcode > Product > Scheme > Edit Schemeを開く

  6. Argumentsを開く

  7. IPv4ネットワークの場合、--vm-service-host=0.0.0.0を追加(IPv6の場合は--vm-service-host=::0)をArguments Passed On Launchに追加する
  8. Xcodeで設定したiOS端末を選択してアプリ起動する or flutter runする